
▲フジトランスポートが導入した「スーパーグレート」
ロジスティクス幹線輸送のフジトランスポート(奈良市)は19日、三菱ふそうトラック・バスの新型トラック「スーパーグレート」を国内で初めて導入した。
新型スーパーグレートは、2050年までにカーボンニュートラルを達成するための一環として開発されたトラックで、12.8リットルエンジンを搭載し、高性能と低燃費を両立。さらに、空力特性に優れた新しいデザインとスーパーハイルーフの採用により、JH25モードによる新燃費基準を達成した。
また、国内初となるレベル2の高度運転支援機能を搭載し、自動運転の実現を目指す。これにより、予防安全システムの信頼性も大幅に向上している。
フジトランスポートの松岡弘晃社長は、新型スーパーグレートの国内1号車と2号車が納車されたことについて「新型トラックを積極的に導入し、安全性の高いトラックへの全面的な切り替えを進めている。フジグループ全体で新型三菱ふそうスーパーグレートを747台発注し、そのうち整備部門であるセノプロトラックスでの販売用は150台。すべてオートマチック仕様で、運転の負担を軽減しつつ安全性を高めることを狙っている」と、期待する導入効果を説明した。
ドライバーたちの反応も好評で、「新型トラックに乗れることを非常に喜んでおり、感謝している。特に20年以上勤務しているベテランドライバーにとって、このような機会は人生でも貴重な経験である。燃費が改善されている点についても期待している」(松岡氏)という。
新型トラックには左巻き込み防止機能が搭載されており、「これにより、事故が減少することを期待している」と安全面の効果を強調。また、運送業における運用の合理化についても触れ、「低床4軸の10メートルトラックを300台発注した。三菱ふそうは他メーカーに比べてエンジンの排気量が多いが、燃費が良いことから大量購入を決定した」と説明した。

▲納車式で笑顔を見せるフジトランスポートの松岡弘晃社長(右)