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クボタ、物流拠点新設し補修部品供給機能を集約

2022年5月20日 (金)

拠点・施設クボタは19日、筑波工場(茨城県つくばみらい市)の隣接地に大型物流施設を建築する計画を発表した。東日本エリアと海外向けの補修部品の供給拠点「東日本部品センター」を移転。総額130億円を投じて倉庫面積を3倍超に拡大し、物流機能を強化する。新施設は24年4月に稼働する予定だ。

社外に分散する倉庫機能の集約と能力増強を図ることでさらなる事業拡大に備えるとともに、入庫から出庫までのオペレーション機能をさらに強化することにより、タイムリーな補修部品の供給を継続することで顧客満足度の維持・向上を図る狙いだ。

▲新設する「東日本部品センター」の外観(出所:クボタ)

クボタが製造する農業機械や建設機械、エンジンなどの産業機械は、顧客サービスを確保するにあたってタイムリーな補修部品の供給が欠かせない。製品寿命も長いことから、生産終了機種の補修部品についても長期間の在庫・供給体制を維持するために、十分な保管スペースの確保が必要だ。

将来のさらなる事業拡大を見据えて、現在の物流施設の保管スペースを引き続き活用しながら、新たに出荷機能も持った大型物流施設を建設し、在庫保管能力を引き上げて外部倉庫に分散している補修部品の在庫を集約する必要があると判断。物流機能の再構築に踏み切った。

今回の物流機能の再構築にあたっては、入出荷業務を新しい施設を中心に再編するとともに、施設内の作業は将来的な出荷作業の増加に備えて量変動に対応しやすい体制とすることで、シンプルで効率的なオペレーションを構築する。在庫保管能力とオペレーション機能の強化により、顧客への時機にかなった補修部品の供給体制を実現することにより、機械稼働率向上に引き続き貢献していく。

新設する物流施設は、屋根全面に太陽光発電設備を設置。発電した電力は自家消費や他拠点での活用を検討する。太陽光発電設備の導入と外部倉庫の集約で倉庫間のトラック輸送を大幅に削減することにより、年間900トンの二酸化炭素排出抑制に貢献できる見通しだ。

■新設物流施設の概要
名称:東日本部品センター
延床面積:5万3000平方メートル
構造:中二階を含む4階建て