EC海外越境EC(電子商取引)モールなどを運営するゼンマーケット(大阪市中央区)は30日、ウクライナへの荷物の物流を再開したと発表した。
それによると、同社はEMS(国際スピード郵便)のウクライナ宛の荷物引き受けを、ロシアによる軍事侵攻の可能性が高まり航空便が運休となった2月22日から停止していたが、このほど再開した。EMSや同社独自の配送方法であるゼンエクスプレスが再開されたためで、ウクライナ国内の顧客の注文にも対応可能になったという。
すでに再開後の数日で多くの注文があり、過去の注文分の発送依頼と合わせ、400個超の荷物がウクライナ向けに発送された。配送先はキーウ、ドニプロペトロウシク、ハルキウを中心に18州に広がるという。
同社は海外越境ECモール「Zenplus」や海外向け代理購入サービス「ZenMarket」、海外向けサブスクリプションパック(定期購入サービス)「ZenPop」を運営し、世界150か国に荷物の発送をしてきた。軍事侵攻後、航空便運休の影響でウクライナ宛の発送ができなくなり、ウクライナへ向かう途中で返送された荷物も多くあり、約300個をゼンマーケットの日本国内倉庫に保管していた。
同社は「軍事侵攻が続いており、再び航空便の運休などの可能性があるが、出来うる限りの対応を継続する」としている。