鈴与商事、SCにおける二酸化炭素排出量を可視化

サービス・商品鈴与商事（静岡市清水区）は5月31日、企業向けソフトウエア開発のウイングアーク1stと共同で、カーボンニュートラルに向けたプラットフォームサービスとして、サプライチェーン（SC）における二酸化炭素排出量の集計・可視化を提供する「EcoNiPass」（エコニパス）を開発し、6月1日に提供を開始すると発表した。

エコニパスは、カーボンニュートラルの推進に取り組む企業とそのサプライヤーにおける二酸化炭素排出量をクラウドサービス上で自動的に集計・可視化。排出量の現状把握と削減施策の検討を支援するサービスだ。簡単な操作とわかりやすい画面、安価かつシンプルな料金体系が特徴。排出量を把握する業務工数とコストを削減することで、物流業界をはじめとしたあらゆる業種・業界で利用できる柔軟性の高さも強みだ。

▲直観的にわかりやすいEcoNiPassの二酸化炭素排出量可視化画面（出所：鈴与）

政府が目標に掲げる2050年までのカーボンニュートラル実現に向け、物流業界など社会全体で脱炭素化を推進する機運が高まるなかで、サプライチェーン全体で二酸化炭素排出量を削減する動きが活発になっている。しかし、企業によっては排出量の把握が進まずサプライチェーン全体で排出量を取りまとめる方法の策定に頭を抱える企業も少なくない。

エコニパスは、自社とサプライヤー各社の排出量を自動的に連携することで、報告と集計の業務負荷を低減。初期費用ゼロ、利用料は月額4800円（税別）相当の低価格を実現。連携対象となるサプライヤー向けには、報告機能と自社排出量の可視化サービスも設定し、月額1500円（税別）相当で提供する。

さらに、温室効果ガスの排出量を算定・報告する際の国際的な規準である「温室効果ガスプロトコル」をベースとしたScope（温室効果ガスの排出者や排出のされ方による区分）別やエネルギー種別、企業・事業所別ごとの表示など、二酸化炭素排出量を直感的でわかりやすく表示。月次トレンド表示や原単位表示で削減活動の進捗も管理しやすい仕様としている。