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三菱倉庫とHacobu、CO2排出量「見える化」実証

2022年6月16日 (木)

環境・CSR三菱倉庫とHacobu(ハコブ、東京都港区)は15日、輸配送にともなうスコープ3(事業者の活動に関連する他社からの間接排出)における二酸化炭素排出量の可視化に向けた実証実験を開始すると発表した。

輸配送業務は物流会社や発荷主、着荷主など多くの企業が関わっているため、二酸化炭素排出量の可視化が難しく、環境対応策の構築における課題にもなっている。両社はその対応として、多くの企業に利用されているオープンなシステムであるクラウド型物流ソリューション「MOVO」(ムーボ)を活用することで、輸配送単位ごとの二酸化炭素排出量の可視化に取り組む。実験で得られたデータをもとに輸配送業務のさらなる効率化を目指す。

実験は、ハコブのトラック予約受付サービス「MOVO Berth」(ムーボ・バース)と配送案件管理サービス「MOVO Vista」(ムーボ・ヴィスタ)を活用。三菱倉庫の南本牧営業所(横浜市中区)と茨木第一営業所(大阪府茨木市)で実施する。

▲実証実験のイメージ(出所:三菱倉庫)

三菱倉庫グループは、ESG経営とSDGs対応の一環として「効率的な輸配送等の実施によるGHG(温室効果ガス)/CO2削減」を推進。今回の実験をモデルケースとして、データを活用した効率的な輸配送を全国の倉庫・配送センター、さらにはグループ全体に展開することで、二酸化炭素排出量の継続的な削減に取り組む。

ハコブは、サプライチェーン全体のカーボンニュートラル促進に貢献すべく、2021年よりムーボの各サービスにおいて二酸化炭素排出量を可視化する機能の追加搭載を進めている。今回の実証実験により得られた知見をさらなるサービス開発に生かす。