ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日立物流とeスポーツ協会、CO2削減へ協力

2022年6月7日 (火)

(イメージ)

環境・CSReスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)に参加することがCO2を削減し、地球環境に貢献する――こんな仕組みを日立物流と全日本青少年eスポーツ協会(Gameic、東京都港区)が共同で構築した。カーボンオフセットの手法を用いることで、eスポーツ大会への参加者1人につき10キロのCO2を削減できるという。

同協会の7日の発表によると、両社は今回構築した仕組みを使って「LOGISTEED CO2 CHALLENGE」(ロジスティードCO2チャレンジ)」と題した新たな取り組みを始める。

eスポーツは「エレクトロニック・スポーツ」の略称で、コンピューターを使って行う対戦型ゲームのことを指す。また、カーボンオフセットは事業体などが、他者が削減したCO2排出量や吸収した量をクレジットとして受け取り、見返りに資金提供や支援活動を行う仕組みのことだ。

(出所:Gameic)

新たな取り組みでは、大元となるクレジットは東北の宮城県加美町で創出される。加美町の温泉施設の燃料を従来の重油から建設廃材チップをもとにした木製バイオマス固形燃料に切り替えると、木材のCO2吸収力も合わさってCO2排出が減る。日立物流は加美町のそうした燃料転換を資金面などで支援する代わりに、削減量から換算したクレジットを取得する。大会の参加者1人につき10キロ分のCO2クレジットが協会に帰属し、eスポーツ大会の開催に伴う環境負荷と相殺される。

日立物流と協会は「eスポーツプレーヤーが楽しみながら環境貢献できる仕組みを目指す」としている。また、東北創出のクレジットを活用することで、東日本大震災被災地復興活動にもなるとしている。