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武田薬品工業、インドへの進出基本計画を策定

2010年10月4日 (月)

メディカル武田薬品工業は1日、販売・研究・開発・CMC・製造・ITの各機能について、中長期的観点からのインドへの進出基本計画を策定したと発表した。これらの課題に対するインド市場の動向や法規制の情報収集、ローカルのパートナーとのアライアンスなどの推進、各機能の円滑な業務委託の支援を事業内容とする新会社を、2011年1月までにムンバイに設立する。

 

今後も急速な成長が見込まれるインドの医薬品市場で、同社の存在感を発揮する狙いのほか、研究開発・CMC・製造での高い技術力と優れたコスト競争力、ITサービスを活用することにより、各機能の革新性と生産性、コスト効率性の向上を追求する。

 

インドの医薬品市場で、同社製品を早期に市場投入するとともに速やかに市場浸透させ、地域パートナーとのアライアンスを追求する。また、将来の自律的成長に不可欠な事業基盤を確立するため、「あらゆるオプションの可能性」を検討するとしている。

 

具体的には、10月から段階的にインドが提供する多様なサポート・サービスを「あらゆる機能で活用」(同社)し、研究機能では合成研究など、開発機能では臨床試験の患者登録や臨床データ管理業務など、CMC研究では原薬や製剤の製法や分析法の開発業務などを、部分的、段階的にアウトソースを実施、強化する。製造については、原料・中間体・原薬の購入ルート、インド市場や新興国市場向けの製造委託を検討する。ITについては、ITインフラのオペレーション・アプリケーション開発業務などに関してインドのベンダーを活用する。