ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日本GLPの「ALFALINK」第5弾、兵庫県尼崎市に

2022年6月15日 (水)

拠点・施設日本GLP(東京都港区)は15日、関西圏で最大級となる延床面積37万平方メートルのマルチテナント型大型物流施設「GLP ALFALINK(アルファリンク)尼崎」(兵庫県尼崎市)の開発を行うと発表した。総投資額は1000億円。2023年11月に着工し、26年6月に完成する予定。帖佐義之社長は大阪市内で記者会見し、物流ブランド「ALFALINK」の施設開発を関西圏でさらに展開するとともに、中部地方でも検討中であることを明らかにした。

▲「GLP ALFALINK尼崎」全体イメージ(出所:日本GLP)

尼崎の新施設はALFALINKの第5弾で、関西圏ではことし12月の着工を控える「茨木」(大阪府茨木市)に続くプロジェクトとなる。新施設は階数未定の2棟で構成し、全体の延床面積は36万8000平方メートル。敷地は古河電気工業の工場跡地で、16万3000平方メートル。尼崎市内の既存の自社物件4棟(うち1棟は8月着工予定)と合わせ、地元の日用雑貨などのメーカーや食品流通企業を中心に、EC(電子商取引)事業者などの幅広い物流需要に対応する。

▲「GLP ALFALINK茨木」完成イメージ

機能面の特徴としては、幹線輸送や地域配送の拠点であるトラックターミナルとしても使える仕様とするほか、低層階には冷凍・冷蔵庫機能も整備する。京阪神を中心とする関西圏各地への輸送拠点として、さらには中国・四国地方を含めた西日本の統括拠点としての機能も見据える。

開発予定地は大阪駅まで9キロ、国道43号で大阪都心部に30分圏内と近い。阪神高速道路3号神戸線「尼崎西出入口」まで300メートルで、関西全域への広域配送拠点として優れた立地にある。阪神電鉄本線「尼崎センタープール前駅」から徒歩7分で、路線バス停留所や住宅エリアにも近く、作業者の雇用確保でも恵まれている。

▲日本GLPの帖佐義之社長

会見で帖佐社長は「オープン・ハブ」という言葉を使って、ALFALINKが単なる倉庫や物流施設の枠を超えた、地元自治体や周辺住民も恩恵を受けられるインフラであることを強調した。尼崎の新施設でも、広場や共用施設などを地域に開放する。健康増進や交流、イベントに使える機能や飲食施設や託児所、フットサルコートなどを設ける。広場は災害時の避難場所になる。地域の緑化構想に沿って太陽光発電設備も設置し、環境負荷に配慮する。

■GLP ALFALINK茨木・尼崎PV

ALFALINK開発「関西でさらに、中部でも」

同社の関西圏での物流施設は既存物件が43棟、建設予定が「尼崎」を含め16棟ある。会見で帖佐社長は、ALFALINK茨木の開発計画も改めて説明した上で、ECの拡大や万博効果で関西圏の物流施設需要に強気な見方を示した。「大規模な用地が獲得できれば、ALFALINKの開発を(関西でも)順次展開する」と述べた。また、中京圏など中部地方でのALFALINK開発の可能性について、「ぜひやりたい。いくつか候補地がある」と検討していることを明らかにした。

GLPALFALINK尼崎の概要

施設数:2棟
所在地:兵庫県尼崎市道意町7
敷地面積:16万3000平方メートル
延床面積:36万8000平方メートル
アクセス:阪神高速道路3号神戸線「尼崎西出入口」300メートル、阪神電鉄本線「尼崎センタープール前駅」徒歩7分