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アルペンが愛知県大口町に大型倉庫、2024年開設

2022年6月22日 (水)

アパレルスポーツ用品販売のアルペン(名古屋市中区)は22日、愛知県大口町に大型倉庫「大口ディストリビューションセンター」を2024年初旬に開設、稼働させると発表した。アパレルとシューズの専用倉庫とし、国内最大規模の搬送機器などのマテハン機器を導入、省人化を図るという。

▲「大口ディストリビューションセンター」外観(出所:アルペン)

発表によると、建物の保有者は福玉精穀倉庫(大口町)のグループ企業で、アルペンが賃借する。導入する機器は主に2つあり、ロジスティクスシステムメーカーである村田機械(京都市伏見区)製。一つは搬送機器「シャトル型自動倉庫」。搬送台車が商品ケースを搬送し、ピッキングステーションに届ける。もう一つは、「クロスベルトソーター」。ベルトコンベヤーを使用した自動仕分け装置で、省スペースで高速で運用できる。これらの機器導入により、従来より作業工数を6割削減できるという。

アルペンは、アパレルやシューズ、小物、キャンプ用品などの大物、といった幅広い種類の商品を取り扱っており、これまでも効率的な物流戦略を立案、実行してきた。2021年に大物と小物の専用倉庫「小牧ディストリビューションセンター」を稼働させており、大口の新センターはそれに続く第2弾の施設となる。

アルペンは新施設で次の3つの効果を見込んでいる。「店舗までの供給リードタイムの大幅短縮化」「売場・ブランド別梱包納品による店舗品出しまでの作業簡素化」「出荷物量コントロールによる庫内作業人数や配送の最適化」。アルペンは多品種や小ロット化、EC(電子商取引)といった需要や、多様化する顧客ニーズに応えるため、今後も物流への積極的な投資をしていく方針だ。


▲(左から)シャトル型自動倉庫、クロスベルトソーター

■導入マテハンの概要
(1)シャトル型自動倉庫:7系列、棚総数8328棚、搬送台車84台、保管能力4万9488~9万9456ケース
(2)クロスベルトソーター:全長364メートル、投入ステーション36か所、仕分け間口404間口