調査・データシーネット(千葉県船橋市)は12日、「自社システム稼働実績センター数」調査の結果を発表した。稼働実績数は1037センターで2021年6月の前回調査から13.6%増加した。
シーネットのWMS(倉庫管理システム)をはじめとする各種システムが実稼働している拠点数を調査。クラウド型WMSの導入が増えていることから毎年順調に数を伸ばしており、今回の調査で1000センターを突破した。
前回調査時点と比べて、業種では「サービス業」「運輸倉庫業」、企業規模別では「中規模企業」がそれぞれ伸びた。新型コロナウイルス禍においても、卸は安定しており、外食チェーンは一時勢いが落ちたものの、回復してきた印象だ。
センター数が増加した要因は、大手・中規模企業におけるクラウド型WMSの横展開によるもの。特に流通業界に特化したWMSは2021年以降、導入数を伸ばした。新規導入数も順調に増えており、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を意識し過去の技術や仕組みで構築されているシステムからの脱却を目指す意向がうかがえる。
WMS以外のソリューションでは、AI-OCR(人工知能で画像データのテキスト部分を認識し文字データに変換する光学文字認識機能)サービスの既存顧客への導入を進めた。AI-OCRは、働き方改革やDX支援策として注目されている。