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Azoopが2024年問題向け新機能、運行実績可視化

2022年7月20日 (水)

サービス・商品トラック運送関連のDX事業を手がけるAzoop(アズープ、東京都港区)は20日、運送業務支援システム「トラッカーズマネージャー」に新機能として「運行実績表」を追加したと発表した。物流の2024年問題に対応するために開発した複数の機能の第1弾という。

それによると、「運行実績表」機能では、日々の日報情報を登録するだけで、自動で労働時間を集計する。ドライバーごとの労働時間を月単位で可視化する。詳細表示機能もあり、拘束時間や休息期間、運転時間なども自動で計算し、改善基準告示に対応した形で表示する。例えば「拘束時間15時間超過が週2回以上ある」場合などを、自動で「見える化」する。

▲運行実績表の画面(クリックで拡大、出所:Azoop)

トラッカーズマネージャーは、車両やドライバー、運行情報について、紙やエクセルで管理している台帳情報をデジタル化・ペーパーレス化し、クラウドで一元管理するサービスだ。勤務計画や配車管理、日報情報の入力、請求書の作成・送付といった、運送業に必要なすべての機能を完結できる運送業務支援システムだ。集めたデータをもとに、トラック1台あたりの収益を1秒で集計・分析することも可能で、効率重視の経営をサポートする。料金は月1万円台から。

働き方改革法によりトラックドライバーの時間外労働に対する上限が年960時間に規制されることによる「物流の2024年問題」を控える今、同社は、一般労働者に比べ、ドライバーの労働時間を正確に把握・集計することが困難なことが大きな要因の一つと見ている。トラッカーズマネージャーには、2024年問題対応機能として複数の機能を追加する予定といい、最初に運行実績表機能を追加した。

今後は、違反を未然防止する「改善基準告示アラート機能」や「配車表での労働時間アラート機能」、デジタコとの自動連携機能などの追加を予定しているという。