ESR野田DC2、着工前に総合物流企業と全棟契約

拠点・施設物流施設開発を手がけるESR（東京都港区）は3日、千葉県野田市で延床面積4万5600平方メートル（1万3794坪）の4階建てマルチテナント型物流施設「ESR野田ディストリビューションセンター2」（野田DC2）の建築に向け、地鎮祭を行ったと発表した。着工前だが、すでに総合物流企業が全棟利用する賃貸借契約を締結しており、満床となっている。

▲ESR野田DC2の完成イメージ（出所：ESR）

野田DC2はESRにとって、着工ベースで全国で33件目、千葉県内では8件目のプロジェクトで、2019年に完成した「ESR野田ディストリビューションセンター」からは3.7キロの距離にある。国道16号線に面しており、国道4号線との交差点である庄和ICから7キロ、常磐自動車道柏ICから10キロと、主要幹線道路にアクセスしやすい。

建物は4階建ての耐震構造で、1階は両面にトラックバースを配置。大型車両は入り口と出口を分け、敷地内の車両動線はワンウェイとし、大型車両の待機スペースを十分に確保することで、安全性に配慮した効率的な入出庫オペレーションを実現する。また、バース前の車路は一部ピロティ形式を導入し、雨天時に影響を受けにくい構造になっている。

倉庫部分は1階から4階まで荷物用エレベーターと垂直搬送機による高い縦搬送能力を備え、床荷重1.5トン（1平方メートルあたり）、梁下有効高さは1階から3階が5.5メートル、4階は6メートル以上、柱ピッチは間口11メートル×奥行11メートルを確保する。

通勤の利便性を高めるために駐車場146台、駐輪場は自転車の場合80台、バイクは60台も設ける。BCP対策として非常用自家発電設備を備え、防災備蓄倉庫を設置。停電時でも防災センター、荷物用エレベーター、トイレなどが一定時間使用できるようにする。

■ESR野田ディストリビューションセンター2の概要
所在地：千葉県野田市蕃昌（ばんしょう）266-9
敷地面積：2万1556平方メートル（6521坪）
延床面積：4万5600平方メートル（1万3794坪）
構造：地上4階建て、鉄骨造耐震構造
都市計画地域：市街化調整区域（地区計画）
着工：2022年8月1日
完成：2023年8月31日
設計：サンエス建設一級建築士事務所
施工：サンエス建設・堀建設
開発コンサルタント：グローバルデザイン