ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

大田市場有機農産物流通PJにエフピコチューパ参画

2022年8月26日 (金)

産業・一般⾷品容器メーカーのエフピコチューパ(東京都新宿区)は26日、大治(大田区)が設立した大田市場活用型有機農産物新流通プロジェクトに外部専門員として参画する、と発表した。

(イメージ)

有機農産物生産者の多くは生産規模が小さく、1回の出荷量の少なさが課題。仕入れ側も小規模の有機専門店が多く、少量の注文になりがちなため、宅配便による物流が中心になっているが、慣行栽培の農産物に比べて物流コストが割高になっている。

そこでプロジェクトでは、「1本目の矢」として大田市場のハブ化を通じた有機農産物の物流改善に取り組む。宅配便ではなく大田市場までのトラック物流を活用することでコストを適正化し、解決を図る。遠隔地からは大型トラックを利用した大動脈的な一括物流、関東近県からは新聞配達の物流を利用した毛細血管的な物流の構築を計画している。

「2本目の矢」として、1本目の矢で大田市場に集まってきた有機農産物を食品スーパーや小売店に幅広く取り扱ってもらい、消費者が有機農産物をより身近に感じることができる環境を構築する。実験にとどまらせることがないよう、有機農産物を使用したミールキットや参画団体であるエフピコチューパによる有機包材の開発などをテーマに掲げ、継続的な有機の販売拡大を目指す。

「3本目の矢」では、大治による企業と農業をつなぐ新たな仕組みとして、「千菜一遇農en」(せんさいいちぐうのうえん)という生産者と企業のマッチングを活用する。まずは東京都清瀬市の慣行栽培の生産者から取り組みを開始したが、今後は有機生産者や有機農業を目指す新規就農者と企業をつなぎ、スタートアップから企業が伴走型支援を行うことで、販路を確保して離農を防止する仕組みに発展させる計画。