
▲京田辺ロジスティクスセンターの完成イメージ(出所:オリックス不動産)
拠点・施設オリックス不動産(東京都港区)は26日、京都府京田辺市でマルチテナント型物流施設「京田辺ロジスティクスセンター」の建設に8月1日付で着手したと発表した。2023年9月末の完成を目指す。100%再生可能エネルギー由来の電力を使えることが大きな特徴という。
同施設は地上3階建て、延べ2万15平方メートル。最小区画は9800平方メートルからで、最大2テナントまで入居可能。1階にはトラックが最大19台同時接車できるバースを備える。荷物用エレベーターを2基、垂直搬送機を2基装備し、効率的な保管・運用が可能という。
京奈和自動車道の田辺西インターチェンジ(IC)から0.6キロ、第二京阪道路の枚方東ICから3.9キロで、田辺西工業団地区(B地区)に位置する。京都や大阪を含む関西エリアへの広域配送が可能だ。27年度には新名神高速道路の全線開通が予定され、東日本と西日本の結節点としてさらなる交通利便性の向上が期待できるという。
屋上に太陽光発電設備があり、悪天候時や夜間もオリックスから非化石証書付き電力が供給されるため、入居テナントは100%再生可能エネルギー由来の電力を利用できる。敷地内には電気自動車(EV)充電スタンドも設置する。
同社は、100%再生可能エネルギー由来の電力供給など、環境に配慮した物流施設の開発に取り組んでいる。今後開発する物流施設でも、そうした電力を施設全体に供給していく方針だ。
■施設概要
所在地:京都府京田辺市甘南備台2-14-8(田辺西工業団地区内)
構造:鉄骨造、3階建て
敷地面積:1万2479平方メートル
延床面積:2万15平方メートル
アクセス:京奈和自動車・田辺西IC0.6キロ、第二京阪道路・枚方東IC3.9キロ、JR学研都市線・京田辺駅2.9キロ
設備:全館LED完備、非常用発電機完備、太陽光発電設備実装、電気自動車(EV)充電スタンド2台
その他:トラックバース19台(10トン車17台、4トン車2台)、床荷重1.5トン/平方メートル、梁下有効高5.5メートル以上