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エフエイ・コムのロボット事業、岡谷鋼機に譲渡

2022年10月19日 (水)

M&A物流自動化機器の開発などを手掛けるオフィスエフエイ・コム(栃木県小山市)の経営破たん問題で、同社は主力である産業用のロボット・システムインテグレーター事業を、機械商社の岡谷鋼機に譲渡する。従業員276人のうち二百数十人が、岡谷鋼機が月内に設立する新会社に移る予定で、新会社がエフエイ・コムの実質的な受け皿となる見通しだ。同社の再建問題は大きな山場を迎える。

岡谷鋼機の発表によると、事業譲渡で双方が合意し、10月12日に譲渡契約を締結した。エフエイ・コムは民事再生手続き中のため譲渡には裁判所の許可が必要で、11月末日の譲渡を予定している。新会社は「新エフエイコム」(仮称)とし、現在のエフエイ・コムの所在地に設立する。代表者には岡谷鋼機の大矢英貴取締役メカトロ本部長が就く。譲渡額(買収額)は非公表。

(イメージ)

新会社に移る事業は、主力であるロボットや自動制御のシステム設計・開発など。いずれもソフトウエア関連で、岡谷鋼機のハードウエア販売と組み合わせ、工場や倉庫の自動化に関する総合提案力を高める。岡谷鋼機は工場向けの自動化機器を得意とするが、グループ会社を通じて物流企業とも取引があり、エフエイ・コムのノウハウを活用して物流分野への営業も拡大する。新会社の2023年度の売上高は50億円を計画している。

エフエイ・コムは1999年の創立で、物流自動化機器の開発などを手掛けていたが、世界的な半導体不足で部品供給が滞るなどして資金繰りが急速に悪化し、ことし7月29日に東京地裁に民事再生法の適用を申請していた。

DX急拡大に警鐘も、エフエイ・コム破綻

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LOGISTICS TODAY編集部
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