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海上運賃は下落傾向とDHLレポート、不透明感も

2022年10月20日 (木)

(出所:DHL)

調査・データドイツの国際物流大手、DHLは18日、海上貨物市場の最新動向を調べたレポート「DHL Ocean Freight Market Update」(DHL・オーシャン・フレート・マーケット・アップデート)を公開した。同社のフォワーディング部門の分析によるもので、それによると、これまで歴史的な高騰が続いていた世界の海上運賃は、2022年第2四半期以降、船舶供給の増加で下落傾向にある。

同レポートによると、世界の港湾の混雑は8月までに半数近くの港で解消された。船腹不足は解消され、本年第2四半期以降、東西の主要航路でスポット運賃への下落圧力が強まっている。中国では10月の国慶節の大型連休で工場が閉鎖され、政府によるゼロコロナ政策も重なって生産に影響が出ており、海運需要は減少している。

戦争リスク(ウクライナ情勢)やエネルギーコストの高騰、政情不安、インフレにより、海運の需要の見通しは弱含みで、今後、景気後退とインフレ圧力の高まりが重なれば、先行き懸念はさらに強まるとみている。

ただ、イギリスの港湾で労働争議が発生し、米東海岸では依然として船待ちが発生しているなど、不透明要素もあるという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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