KKR、日立物流株のTOBを28日開始

M&A日立物流は27日、米投資ファンドKKRによる同社株式の公開買い付け（TOB）について、28日から始まると発表した。期間は11月29日まで。買い付け価格は1株8913円。

KKRによる日立物流買収を巡っては、ことし4月に親会社の日立製作所を含む3社が合意していた。当初、9月下旬にTOBを開始する見込みだったが、ロシア大統領令への対応するため延期されていた。その際、KKR側は11月上旬を開始を目指すとしており、数日早まった。TOBはKKRが設立した特別目的会社が実施主体となる。買付価格の8913円は、4月に3社が合意した価格と同じ。

日立物流の発表によると、KKR側から10月21日にTOBの開始予定について連絡を受け、同社は27日の取締役会でTOBに賛同する意見の表明と、株主に対して応募推奨をする決議を行った。KKR側はロシア当局への対応を抜きにTOBが行えるという見解を示したという。

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