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シンガポール向け食品海上輸送、名鉄系が定期化

2022年12月14日 (水)

ロジスティクス名古屋鉄道傘下で国際航空・海上貨物運送を手掛ける名鉄ワールドトランスポート(東京都中央区)は14日から、日本の食品や農産物のシンガポール向け海上冷蔵混載サービスの販売を開始した。月2回(隔週)の定期的な海上輸送サービスで、少量輸送に適した運賃単位を設定しているのが特徴だ。最初の便は12月26日に東京港を出港する予定だ。

同社の発表によると、この物流サービスは東京港発シンガポール港向けで、温度帯はプラス8度から10度。隔週仕立て混載で、航海日数は9日。定期化されたスケジュールにより、少量多頻度での商品販売を可能にする。

国内の集荷・通関、現地での通関・配送などのオプションサービスも用意した。港から港の輸送だけでなく、日本国内やシンガポール現地側の輸送サービスなどを、輸出入の取引形態に合わせて選べる。

同社は新サービスを始める背景として、近年アジアを中心とした海外消費者の所得が向上し、日本産の農水産物や食品の潜在的購買層が増えていることを指摘する。訪日外国人の増加などを通じて、日本産食品の魅力が海外に広まっている。国内外での商談会やフェアなども数多く開催され、日本産食品を海外に販売したい事業者と、海外で買いたい事業者のマッチングの機会も増えている。

(イメージ)

その一方、商品が評価されているにも関わらず、少量の取引のため、輸送手段や鮮度(品質維持)、コストなどの面で商談が成立しない事例や、やむを得ず高コストの手段で輸送をする事例が見られるという。同社はそうした課題に新サービスで対応し、シンガポールでの日本の食の魅力、食文化の発信を進める考えだ。

また、2023年4月からは海上輸送サービスの週1回化と、冷凍温度帯(マイナス18度帯)でのサービス提供を予定しており、そのほかにも東南アジアを中心に冷凍・冷蔵温度帯の混載サービスを順次拡充する方針という。

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LOGISTICS TODAY編集部
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