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NCAがSAF使用して初の本格運航、ネステ社製

2022年12月23日 (金)

(出所:NCA)

ロジスティクス日本貨物航空(NCA)は22日、航空分野の脱炭素化に貢献するSAF(持続可能な航空燃料)を使用した初の本格的な貨物便運航を、ことし11月に実施したと発表した。フィンランドに本拠を置くエネルギー企業、Neste(ネステ)が製造したSAFで、オランダのアムステルダム・スキポール空港で供給され、日本まで飛行した。12月にも同様の飛行を行った。

NCAによると、このSAFは「Neste MY Sustainable Aviation」(ネステ・マイ・サステナブル・アビエーション)という名称で、食品と競合しない廃食油や動物油などを原料として製造され、化石由来燃料と比較して温暖化ガス排出量を最大80%削減するという(ライフサイクルアセスメントベース)。在来燃料と混合されることで、既存燃料施設や航空機エンジンに使用可能であり、世界中で商用利用されている。

NCAの渡辺均経営企画部長は「SAF利用はCO2排出削減に最も効果が期待できる手段の一つであり、今回の取り組みはその大きな一歩となる。ネステ社は世界をリードするSAF製造者であり、さらに関係を強化していきたい」とコメントしている。今後、就航各地でのSAF調達を目指すという。

ネステは、自社のSAF製造能力が2023年末までに年産150万トンに増え、航空会社からの需要に対応できるとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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