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日販が出版DX、PF刷新で本の搬入をオンライン化

2022年12月26日 (月)

サービス・商品日本出版販売(日販)は26日、出版業界の業務DX(デジタルトランスフォーメーション)の一環として、出版社向けの新たなプラットフォーム(PF)「BookEntry」(ブックエントリー)を開発し、同日から運用を開始したと発表した。将来にわたって出版流通を持続させるための「出版流通改革」だという。

発表によると、日販ではこれまで、JPRO(JPO出版情報登録センター)に登録される情報をベースに、新刊送品から在庫、物流、EC(電子商取引)に至るまで活用してきた。しかし、実際に日販の物流倉庫に商品が搬入されるまでは、出版社と日販との間で、メールやファクス、電話によるアナログなやり取りが何回もあった。そこで、JPROデータを起点に出版社の搬入情報の登録や部数契約などの一連の業務全てをオンラインで完結させることにし、新たなPFを開発した。

ブックエントリーには、例えば、搬入連絡表や指定データ、指数データをアップロードしたり、登録ファイルを確認してダウンロードするサービスがある。これにより連絡手段が一本化され、作業が簡略化。業務の属人化も防止でき、作業状況が一覧で確認できる。フォーマットの統一によってミスの防止にも寄与する。

また、ブックエントリーに登録された商品は、オンライン上で部数の確認や契約承認もできるようにした。パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレット上でもそれができるという。

▲BookEntryのサービス概要(出所:日販)

ブックエントリーは、一部の出版社で先行稼働し、2023年3月までに取引先全社へと拡大する計画だ。23年夏には雑誌・コミックのメニューも稼働する予定という。出版社や書店との複雑なやり取りをなくすことで、業務負荷や返品を減らし、出版流通を配送だけでなく、業務の取り組み方から持続可能な姿にしていくとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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