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ドローンのA.L.I.とエアロジーラボが業務提携

2022年12月28日 (水)

ロジスティクスドローンの運航管理システムの開発などを手掛けるA.L.I. Technologies(エーエルアイテクノロジーズ、A.L.I.、東京都港区)は28日、ドローンメーカーのエアロジーラボ(AGL、大阪府箕面市)と業務提携すると発表した。両社の技術を組み合わせ、中山間地域や離島間などの過疎地域でのドローン活用を拡大していく戦略だ。

発表によると、A.L.I.は独自の運航管理システム「C.O.S.M.O.S.」(コスモス)を開発し、さまざまな国内ドローンメーカーへの搭載が進んでいるという。AGL製ドローンにも搭載し、中山間地域や離島などのレベル3(無人地帯での補助者なし目視外飛行)環境下での実証実験を重ねてきた。レベル3環境下での社会貢献が可能と立証されたことを受け、これまでの協力関係を業務提携に引き上げることにした。両社は協力してさらなる実証事業に参加していくほか、A.L.I.の営業力を使って機体販売を行っていく計画だ。

▲エアロジーラボ製ハイブリッドドローン(出所:A.L.I. Technologies)

AGLの機体はエンジン発電機を搭載した「ハイブリッドドローン」で、長時間飛行が可能だ。今のほとんどのドローンがリチウムイオンバッテリーを用いて飛行時間が15~20分程度とあまり伸びず、近距離運用にとどまっているに対し、2時間以上(最大3時間)にわたる飛行ができるという。動力源はガソリンを燃料とする内燃機関なので、バッテリードローンが不得意な寒冷地での利用も可能になる。両社は将来の水素燃料やバイオ燃料への対応も視野に入れている。

ドローンを巡っては、12月5日にレベル4(有人地帯における補助者なしの目視外飛行)が解禁されたが、両社は過疎地域でのレベル3での活用もまだ十分に進んでいないとし、業務提携を通じてレベル3飛行が求められる市場を拡大していく方針だ。

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LOGISTICS TODAY編集部
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