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GSを宅配拠点に効率化、ENEOSと三菱商事

2023年1月5日 (木)

拠点・施設ENEOS(エネオス)と三菱商事は5日、ガソリンスタンド(GS)を拠点にした配送効率化事業を推進するため合弁会社「Life Hub Network」(仮称、東京都千代田区)を設立すると発表した。エネオスが有する全国1万2000か所以上のGSを荷物の一時保管と最終配送拠点として活用。ラストワンマイルを短縮して配送の効率化を目指す。

2023年度から1都3県にある100か所のサービスステーション(SS)と呼ばれるGSで配送オペレーションの実証を行った後、25年度までに最大1000か所のGSへ事業を拡大し、26年度からの全国展開を視野に本格事業化を目標に掲げる。

発表によると、全国のさまざまな地域を網羅するGSのネットワーク網を強みに、最終配送拠点として利用することで大型倉庫からの直接配送に比べて走行距離が削減される効果が期待でき、ドライバーの負荷と配送費の低減につながる。脱炭素化の促進にも寄与する。また、GSは車両が出入りしやすい設計を採用しており、物流拠点に適していることから少ない追加コストで配送拠点を整備できるメリットも見込める。

▲配送ネットワークのイメージ(出所:ENEOS)

新設する合弁会社は、実証による知見やデータを踏まえて、荷主と配送事業者をマッチングさせる配送ソリューションシステムの開発、提供も行う。GSで一時保管された荷物は、提携する配送パートナーの手で配達先に届けられる仕組みを構築し、配送業界のさらなる負担軽減や効率化に取り組むとしている。

配送業界では、EC(電子商取引)市場の拡大に伴い、宅配荷物量が増加しておりラストワンマイルの担い手確保が課題となっている。GSを最終配送拠点にすることで柔軟な配送体制が実現できるか注目される。

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LOGISTICS TODAY編集部
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