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ものづくり日本大賞、ラピュタロボなど受賞

2023年1月11日 (水)

認証・表彰経済産業、国土交通など4省は10日、第9回「ものづくり日本大賞」の受賞者を発表した。物流関係では、内閣総理大臣賞8件の中に、ヤンマーパワーテクノロジー(兵庫県尼崎市)の機関設計技師、髙畑泰幸さん(65)による「世界をリードするNOxを80%以上低減した舶用ディーゼル機関」が入った。経済産業大臣賞にもロボットメーカー、ラピュタロボティクス(東京都江東区)の7人が選ばれた。優秀賞にも物流関係から3件が入った。

▲内閣総理大臣賞記念メダル(出所:経済産業省)

「ものづくり日本大賞」は、製造・生産現場の中堅人材や伝統的・文化的な「技」を支えてきた熟練人材、今後を担う若年人材などのうち、特に優秀と認められる人材を顕彰する。経産、国交、厚生労働、文部科学の4省が開催し、今回で9回目だ。

総理大臣賞に輝いたヤンマーパワーテクノロジー、髙畑さんの受賞案件は「NOx(窒素酸化物)を80%以上低減した舶用ディーゼル機関」。適切な構造部材や形状、構成、配置などにより世界に先駆けて実用化した。この開発を背景にIMO(国際海事機関)で日本が排ガス規制強化を提案し、国際条約として採択された。世界の環境負荷低減と日本の海事産業の競争力強化に貢献した。

経産大臣賞のラピュタロボティクス(東京都江東区)の岡本悠氏ほか6人の受賞案件は、「多様な技術、製品、業界を繋ぐ、クラウドロボティクス・プラットフォームの開発・提供」。ロボットの導入を促進するためのクラウドロボティクスプラットフォームを開発・提供した。多種類・複数台のロボットを群制御する技術が強みで、汎用性も高い。様々な領域に応用可能で、まずは物流業界で展開を進め、DX(デジタルトランスフォーメーション)の促進に寄与している。

優秀賞のうち物流関係の受賞者と受賞案件は次の通り。

日本製鉄の菅江清信氏ほか6人と1団体「鋼橋・港湾設備のライフサイクルコスト縮減に貢献する塗装周期延長鋼CORSPACEの開発」▽片渕亨氏ほかデンソーとトヨタ自動車の6人「自動車排出ガス中の大気汚染物質を低減し環境保護に貢献するA/Fセンサ保護層の開発」▽日本熱源システムの村上真一氏ほか2人「CO2冷媒を用いた産業用冷凍機の開発」

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LOGISTICS TODAY編集部
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