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九州トランス、フジG入りで売上高V字回復

2023年1月11日 (水)

M&AVisional(ビジョナル)は11日、グループのM&Aサクシード(東京都渋谷区)が運営する法人・審査制M&Aマッチングサイトを通じて、幹線輸送のフジトランスポート(奈良市)が、地場・長距離配送を手掛ける九州トランスポート(宮崎県日向市)を買収後、同社がグループ傘下に入って1年後に新型コロナウイルス禍前の売上高までV字回復したと発表した。

(出所:M&Aサクシード)

発表によると、九州トランスポートは、コロナ禍で減収に陥ったものの、フジトランスポートに入ったことで長距離大手の顧客との取引が可能になった。それまで宮崎県から首都圏に運送した復路の運賃を安く受託していたが、以前に比べて10〜15%高い賃料を収受できるようになった。

(イメージ)

また、首都圏ではガソリンスタンドで給油をしていたが、グループのインタンクを利用することで1リットル当たり10円のコスト削減に成功。外部に委託していた車両修繕を内製化し、年間数百万円の経費を減らしたり、運行・車両管理や請求、給与計算などでITシステムを導入して生産性を高めたりした。

さらに、フジホールディングスグループから大型長距離ドライバー出身で支店長経験のある40代の後継者が代表に就任し、跡継ぎ問題も解消されたという。

発表の中で、九州トランスポートの吉村卓司社長は「一連の効率化が進んだことで、従業員の給料アップもできた。乗務員のワークライフバランスも安定してきた」などとコメントしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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