ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

日立系、水産卸売市場の荷受け業務をシステム化

2023年1月13日 (金)

産業・一般日立ソリューションズ東日本(仙台市青葉区)は13日、水産卸売市場の荷受け会社の販売管理業務に特化し、荷受け業務から販売、在庫、請求、管理会計、現場入力など、荷受け業務をトータルでサポートする基幹情報システムの提供を開始したと発表した。「uniSQUARE TNS」(ユニスクエア ティーエヌエス)というシステムだ。TNSはTotal New Seafood Wholesale Market(トータル・ニュー・シーフード・ホールセール・マーケット)の略号。

水産卸売市場は、食品流通の中核拠点として、安全かつ安心、日々の安定供給に加え、食品業界の発展にも大きく寄与している重要な流通機能。しかし、地球温暖化などによる水産資源への影響や、新型コロナウイルス感染症による消費低迷、物流費用や資材価格の高騰など、市場を取り巻く環境は厳しくなっている。卸売市場法の改正に伴うシステムや運営の見直し対応への負担も増加し、業務運営人員の維持確保が厳しくなるなど、多くの課題を抱えている。情報システムによる業務効率化が必要不可欠になっている。

新システムでは、これまで同社が水産卸売市場でのITソリューション提供で培ったノウハウを活用し、受託・買い付け、セリ・相対、場内業務・兼業業務など、市場のさまざまな取引形態に対応を可能にした。市場が抱える「営業効率化」「ペーパーレス化」「組織改正や法改正、環境変化への対応」といった課題を、システムによる基本業務の標準化で解決可能とした。タブレット端末を活用した現場での音声入力、帳票類のペーパーレス化など、荷受け業務の業務効率化を実現する。

▲「uniSQUARE TNS」がカバーする業務範囲(クリックで拡大、出所:日立ソリューションズ東日本)

顧客の要望に応じて、オフィスだけではなくテレワークでも活用できる。利用ユーザー数に応じて月額制で使用することも可能という。同社は今後、水産物食品流通の業務適正化やインボイス対応も予定しており、水産卸売市場を核とした食品流通について総合的に考え、取り組んでいく方針だ。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com