万国郵便連合にACSL加盟、ドローン企業で世界初

▲スイス・ベルンのUPU本部（出所：ACSL）

ロジスティクス国産ドローンメーカーのACSL（東京都江戸川区）は16日、郵便に関する国際機関、万国郵便連合（UPU、本部・スイス）にドローン関連企業として世界で初めて加盟したと発表した。

ドローンを活用した郵便・物流サービスに関するシステムやガイドラインの標準化をはじめ、これまで日本で実施してきた実証について各国への展開や情報発信を加速。EC（電子商取引）の浸透により国際課題となっているラストワンマイル配送へのドローン活用に寄与していく。

発表によると、UPUは世界192か国が加盟し、郵便業務の効果的な運営によって国民の通信連絡の増幅、国際協力への寄与を目的に組織されている。

ACSLは2018年の日本での航空法改正の際、日本郵便とともに国内初のレベル3飛行（補助者なし目視外飛行）を実現。22年12月にはレベル4飛行（有人地帯における補助者なし目視外飛行）の運用を前提に、新たな物流専用ドローンを発表するなど郵便・物流の領域における課題解決を積極的に行っている。こうした取り組みが評価され、UPUへの加盟が認められた。

UPUの目時政彦事務局長は「国際郵便の可能性を広げる手段として期待している。ACSLには、実証実験による知見が多く蓄積されており、各種課題の早期発見や対策の検討に一緒に取り組みたい」とコメントとした。

▲（左から）ACSLの鷲谷聡之社長、UPUの目時政彦事務局長

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LOGISTICS TODAY編集部
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