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トーハンが物流拠点再編、埼玉に2施設新設へ

2023年1月23日 (月)

拠点・施設出版取次大手のトーハン(東京都新宿区)はこのほど、主要物流センター3施設の売却・廃止と、2施設の開設を発表した。この数年、他社との協業も交えて進めてきた物流ネットワークの再編を第2ステージに進める。

発表によると、現在の主要6拠点のうち、東京ロジスティクスセンター(埼玉県加須市)を売却、西台雑誌センター(東京都板橋区)と戸田センター(埼玉県戸田市)を廃止する。一方、ことし7月に三芳センター(同三芳町)を、2024年12月に川口センター(仮称、同川口市)を新設する。

▲三芳センター(クリックで拡大、出所:トーハン)

新施設のうち三芳センターは、2階建て、延べ床面積1万1154平方メートル。マルチメディア商品の在庫管理などを行うほか、取次事業に加え、グループのトーハンロジテックス(同桶川市)が進めている3PL事業の拠点としても活用し、グループの物流事業全体の高付加価値化を図る。

もう1つの新施設である川口センターは、西台、戸田の2施設が担ってきた雑誌発送拠点を引き継ぐ。24年12月から25年3月にかけて旧2拠点からの移転を行う予定だ。今後の雑誌流通量の推移を踏まえ、書籍や雑貨などさまざまなパッケージ型商材にも対応できるフレキシブルな物流拠点として構築する。凸版印刷の川口工場と隣接しており、雑誌製造・流通の効率化に向けた連携も両社で始めているという。

西台、戸田の両センターは雑誌の配送拠点だったが、経年劣化が進んでおり廃止する。東京ロジスティクスセンターは、同業の日本出版販売(日販)との雑誌返品協業化によって主たる役割を終えたため、外部に売却する。

これら施設の開廃は、物流ネットワーク整備の第2ステージに位置付けられる。第1ステージでは、和光センターの新設や、日販との雑誌返品協業化、大日本印刷との桶川SRC(書籍流通センター)構築などを行ってきた。トーハンは物流機能の一層の品質改善と効率化、将来の流通改革の布石として、一連の物流高度化計画を進める構えだ。

協業第1弾は「雑誌返品」、日販・トーハン拠点統合

大日本印刷とトーハン、書籍流通改革へ拠点改組

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