日販･トーハン、協業第1弾｢雑誌返品｣11月から

荷主出版取次最大手の日本出版販売（日販）とトーハンは5日、2018年11月から検討していた物流協業の第1弾として、ことし11月から雑誌返品業務の協業を開始すると発表した。

これまでトーハンの「東京ロジスティクスセンター」（埼玉県加須市）で行っていた雑誌返品業務の一部を、日販グループで同業務を行う出版共同流通（東京都千代田区）の「蓮田センター」（埼玉県蓮田市）に11月16日到着分から移管する。はじめは「東京ロジスティクスセンター」の業量の25％を移管するが、2021年1月18日から50％、2月15日に100％の移管を目指す。

両社は、残された書籍返品・書籍新刊送品・雑誌送品の協業についても引き続き検討し、「持続可能な出版流通網の再構築」を目指すほか、合わせて8割のシェアを占めるとされる両社の協業が独占禁止法に抵触しないよう、必要に応じて公正取引委員会への報告・相談を行うという。

▲出版共同流通の「蓮田センター」（出所：出版共同流通）