ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

「空飛ぶクルマ」のSkyDriveが米国進出を発表

2023年1月25日 (水)

ロジスティクス「空飛ぶクルマ」や物流ドローンの開発企業、SkyDrive(スカイドライブ、愛知県豊田市)は25日、アメリカ市場への参入計画を発表した。サウスカロライナ州での2026年の商業運航開始を目指す。これまで25年の大阪・関西万博での有人飛行と国内サービスを目指してきたが、航空産業が集積する同州にも拠点を置き、州政府や企業の協力を得ながら、複数空港を離着陸場とする実用化を目指す。

米市場参入計画は、アリゾナ州で開催された垂直離着陸機に関するシンポジウムの場で発表された。それによると、同社は26年にサウスカロライナ州で、コロンビア・メトロポリタン空港とグリーンビル・ダウンタウン空港を起点とする空飛ぶクルマ「SD-05」の商業運航を目指す。

▲シンポジウムでのサウスカロライナ州の関係者とSkyDriveメンバーの集合写真(出所:SkyDrive)

運航ルートの確立や運航実現に必要な体制構築に向けて航空会社や地元企業とのパートナーシップ形成を推進していく。サービス開始に必要な申請や手続きも順次進める。州の政府機関や自治体とも協力する。同社は米国市場について、サウスカロライナ州のビューフォート郡経済開発公社からの招待をきっかけに22年7月から参入の機会を探ってきたという。

同社は空飛ぶクルマを観光産業や、空港から都心へのシームレスな移動手段として活用したい考えだ。サウスカロライナは観光資源が豊富で、空港から都心までの距離もSD-05の航続距離に適している。また、Boeing(ボーイング)などの航空宇宙企業の本拠地であり、強力なサプライチェーンも存在する。このような背景から、空飛ぶクルマ実用化に向けた米国での最初の事業拠点に選んだという。州側も空飛ぶクルマの実現を目指して協力していくことを決定した。

空飛ぶクルマを巡り、スカイドライブは日本国内で唯一、有人飛行試験を実現し、現在は2人乗りの機体を開発中で、25年に大阪ベイエリアでのサービス開始を目指している。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com