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産業遺産保存など独自色の「ESR横浜幸浦DC2」完成

2023年2月1日 (水)

▲ESR横浜幸浦DC2(出所:ESR)

拠点・施設ESR(東京都港区)は1日、横浜市金沢区にマルチテナント型物流施設「ESR横浜幸浦ディストリビューションセンター2」(横浜幸浦DC2)が1月31日に完成したと発表した。「人と環境にやさしい物流施設」を掲げ、免震構造や「産業遺産」の保存、フィットネスジムの導入といったオリジナリティーを打ち出している。

施設は同区の東京湾に面した33万平方メートルの広大な土地に4期に分けて計画されている物流施設の2期目で、1期目の横浜幸浦DC1に続くもの。地上4階建てで延床面積は19万5374平方メートル。同社としては全国で29件目、神奈川圏内では6件目のプロジェクトだ。立地は国道357号、16号線が近く横浜横須賀道路の並木インターチェンジから2.5キロなど交通アクセスの良さが特徴。横浜港や羽田空港といった陸・海・空の輸送インフラも周辺に整っており、世界的なサプライチェーンの混乱や供給網構築にも寄与できる立地条件となっている。


▲(左から)3階ラウンジと屋上スカイデッキをつなぐ吹き抜けテラス、スカイデッキ

施設自体は物流運営の効率性と汎用性を重視した設計を採用しており、45フィートのコンテナトレーラーも走行可能な上り下り専用ランプウェイを結ぶ中央車路・センターバース式により、各階へ一方通行でアクセスできる。トラックバースは各階に50台設置し、全フロア1メートルの高床式倉庫で、バースの奥行きは14.5メートルを確保した。将来の柔軟な運用を念頭に、ドックレベラーは各階で20基まで設けられるようにした。トラック待機場は計54台分を完備した。

倉庫内は床荷重が1平方メートル当たり1.5〜2.0トンで、すべての階で2.5トンのフォークリフトが走行可能。荷物用エレベーターは各階最大で10基まで、垂直搬送機は同12基まで設置に対応できるため、高い縦搬送能力を売りとしている。

施設には、ESRとして初めてマシンジム型フィットネスを導入。同施設で働く従業員は無料で利用できる。女性用パウダールームやコインランドリーをはじめ、ドライバーが利用できる休憩室や喫煙室、シャワー室なども完備している。


▲(左から)フィットネスジム、女性用パウダールーム

さらに、東京湾に面して敷地南部にある、長年使用されたガントリークレーンを産業遺産と位置付け、同地域の記憶を継承する横浜幸浦DC2のシンボルとして保存して改修する。今後、照明デザイナーによるライトアップとプロジェクションマッピングする演出も検討する。

▲保存・改修されたガントリークレーン

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