ニチレイLがベトナム低温物流進出、アジア4か国目

国際ニチレイロジグループ本社（東京都千代田区）は17日、ベトナムでの低温物流市場に進出すると発表した。現地企業と低温物流の合弁会社を設立し、冷蔵倉庫を2024年度中に開設する。同社の海外事業はアジアでは4か国目となる。

発表によると、合弁相手はベトナムの大手低温運送会社、Tan Bao An Logistics Joint Stock Company（タン・バオ・アン・ロジスティクス・ジョイントストックカンパニー、TBA）。新会社の商号はNichirei TBA Logistics Vietnam（ニチレイ・TBA・ロジスティクス・ベトナム）で、資本金は4800億ベトナムドン（27億円）。ニチレイロジが85％、TBAが15％出資する。1月31日に合弁契約を済ませており、新会社は2月中に設立する。

▲新冷蔵倉庫の完成イメージ（出所：ニチレイロジグループ本社）

冷凍・冷蔵倉庫運営を含めた包括的な低温物流のノウハウを持つニチレイロジと、冷凍・冷蔵トラックで低温運送事業を展開するTBAが、互いの強みを生かして高度な低温物流サービスを提供する計画だ。新倉庫の建設予定地は、ホーチミン市中心部から20キロ南のロンアン省ロンハウ工業団地で、輸出貨物の取り扱い拡大が期待されているヒエップフック港にもアクセスが良いという。

ニチレイロジグループは、1988年のオランダを手始めに、欧州、中国、タイ、マレーシアへと海外事業を展開し、海外事業を連結売上高の2割を占めるまで成長させてきた。ベトナムは農林水産品を中心とする輸出商材が多く、生活水準の向上により輸入商材や小売関連商材などの国内消費需要も伸びている。きめ細やかな温度管理が求められる低温物流市場の拡大が見込まれるという。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

LOGISTICS TODAY編集部
メール：support@logi-today.com