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プロドローン、鹿児島離島部で医薬品ドローン物流

2023年3月3日 (金)

▲飛行実証エリア(クリックで拡大、出所:プロドローン)

国内産業用ドローン開発のプロドローン(名古屋市天白区)は2日、鹿児島県薩摩川内市でドローンを使った医薬品物流を2月21日に実施した。地方で高齢者を中心に「買い物弱者」の問題が浮上するなか、同県西部に位置する上甑島(かみこしきしま)へ片道26キロを飛行し、本土からの直接輸送が可能であることを確認した。

発表によると、実験は2022年度の同県地域課題解決型ドローン実証実験補助金を活用したもの。当日は離陸重量20キロのマルチコプター(回転翼機)型無人機2体を同時に使用し、低速用の高度50メートル、高速用の同65メートルの各ルートを設定して実証が行われた。

マルチコプターはプロペラが3つ以上付いた機体で、有翼機やシングルコプターに比べて航続距離で劣るとされる。一方で、飛行機などの有翼機よりも離着陸時の風に強く、シングルコプターよりも維持管理が容易という利点を併せ持つ。このため、今後課題となる運用コスト面での低減に寄与するとみられる。

▲重量20キロのマルチコプター型ドローン

今回使用した機体は下部に物流用ボックスなどを搭載しているが、重量に対してペイロード(積載重量)が10キロで長時間飛行が可能。実証では、片道をフライト後のバッテリー残量は低速ドローンで30%、高速ドローンで40%だったことから、性能面でも十分に余力が残ったことがわかった、としている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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