ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

DHL22年決算、4Q不調も通期は過去最高の営業利益

2023年3月14日 (火)

(出所:DHL)

国際独物流大手Deutsche Post DHL(ドイツポストDHL)はこのほど、2022年通期の連結決算を発表した。国際航空貨物輸送のDHL Express(DHLエクスプレス)の増収やフォワーディング事業の高い運賃水準、国際物流網の効率運用などにより、売上高は前期比15.5%増の944億ユーロ(13兆5000億円)、EBIT(利払前税引前利益)は6%増で過去最高の84億ユーロ(1兆2000円)と増収増益となった。純利益も3億ユーロ増えて54億ユーロ(7700億円)となった。

発表によると、22年は第4四半期の業績が予想を下回り、年間出荷量は前期をわずかに下回ったが、年間を通じて世界的な物流網の効率運用により増収増益を実現した。

事業別では、DHLエクスプレスは価格設定や燃油サーチャージの値上げなどにより売上高が34億ユーロ増の276億ユーロ(3兆9500億円)となった。EBITは4.6%減の40億ユーロ(5700億円)にとどまった。コスト増と為替レートのマイナス効果による。DHL国際フォワーディング事業は、売上高が74億ユーロ増の302億ユーロ(4兆3200億円)、EBITが10億ユーロ増の23億ユーロ(3300億円)と大幅な増収増益となった。高い運賃水準のほか、海上輸送の企業買収により輸送量が増え、オペレーションの改善も奏功した。

郵便と小包事業は、売上高が6億ユーロ減の168億ユーロ(2兆4000億円)、EBITは4億ユーロ減の13億ユーロ(1900億円)と減収減益だった。手紙は構造的な減少が続き、小包も新型コロナウイルス禍による前年の増加の反動でマイナスとなった。エネルギー価格の大幅上昇などによるコスト増が利益を圧迫した。

23年通期の業績については、EBITを60億~70億ユーロ(8600億~1兆円)と見込む。さらに25年のEBIT目標を80億ユーロ(1兆1400億円)以上と設定した。

■「より詳しい情報を知りたい」あるいは「続報を知りたい」場合、下の「もっと知りたい」ボタンを押してください。編集部にてボタンが押された数のみをカウントし、件数の多いものについてはさらに深掘り取材を実施したうえで、詳細記事の掲載を積極的に検討します。

※本記事の関連情報などをお持ちの場合、編集部直通の下記メールアドレスまでご一報いただければ幸いです。弊社では取材源の秘匿を徹底しています。

LOGISTICS TODAY編集部
メール:support@logi-today.com