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中部圏の水素・アンモニア実装へビジョン策定

2023年3月27日 (月)

環境・CSRトヨタ自動車は27日、同社が事務局を務め民間20社が参画する中部圏水素利用協議会がこのほど、中部圏(岐阜・愛知・三重)での水素とアンモニアの社会実装を目指した取り組みの方向性を示す「中部圏水素・アンモニアサプライチェーンビジョン」を策定した、と発表した。

同ビジョンは中部圏で2050年までにカーボンニュートラル実現を達成するため、エネルギー資源として期待される水素とアンモニアの需要と供給を一体的に大規模に創出し、広域な社会実装の実現に向けた取り組みの方向性を示すもの。

同ビジョンでは、中部圏が国内有数の港湾や火力発電所が集積し、産業部門の温室効果ガス排出量が高い現状があることを前提に、モノづくりの力とイノベーションの力を生かした上で、カーボンニュートラルの実現と経済成長を両立すべく、水素・アンモニアの社会実装を目指すとしている。中部圏での需要の目標値も定め、30年には水素を年間23万トン、アンモニアを150万トンと設定し、これを50年にはそれぞれ200万トン、600万トンに引き上げるとしている。

中部圏における水素・アンモニアに関する取り組みの方向性として、サプライチェーン(SC)構築、需要創出・利活用促進、専門人材の育成、普及啓発・理解増進――の4つを提起した。具体的な取り組み策としては、広域、産業横断的な水素SCの構築、燃料電池トラック導入や水素ステーションの整備、専門人材育成講座の開催、企業を対象としたセミナーや先進事例見学会の開催などを挙げている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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