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本州化学、ドイツで特殊ビスフェノール製造設備を増強

2012年10月3日 (水)

アパレル本州化学工業は2日、ドイツ子会社のハイビス社で特殊ビスフェノール製造設備の増強を行うため、建設工事を開始したと発表した。

同社はハイビス社の株式55%を保有しており、同国ビッターフェルド地区(ザクセンアンハルト州)の工場で特殊ビスフェノールの製造・販売事業を展開。現在の生産能力は年間5000トンとなっている。

ハイビス社の特殊ビスフェノールは、高耐熱性の特殊ポリカーボネート樹脂の原料として使用されており、主に自動車用途向けとしてバイエル社向けに製造・販売しているが、需要の拡大を背景に好調な販売を続けており、ハイビス社では同製品の製造設備が2010年以降、フル稼働状態となっている。

今後もさらに需要の拡大が見込めることから、現有生産能力では2014年度以降、大幅な供給不足となる見通しとなったため、生産能力増強を検討、株主間で合意に至り、1日に建設工事に着手した。

■増強工事の概要
増強生産能力:年間5000トン(増強後の生産能力は1万トン)
増強内容:現有製造設備の隣接地に新たな製造設備を設置
投資金額:5000万ユーロ
着工:10月1日
完工:2014年3月
営業運転:2014年7月開始