サービス・商品三菱電機は18日、ドライバーの脇見運転や居眠り運転を検知するドライバーモニタリングシステム(DMS)のカメラを使った、ドライバーの意識消失などの体調異常を検知する技術を開発した、と発表した。
独自開発のAI(人工知能)により、カメラを通してドライバーの脈拍や血圧など複数の生体情報を推定。視覚的な変化を伴わない姿勢の変化などからも体調異常を検知できるようにした。
健康起因交通事故の三大要因は「心疾患」「てんかん」「脳血管疾患」とされており、意識を失うなどのドライバーの体調異常に起因した事故は重大な事故につながりやすいことから、同社はDMSによる体調異常を検知する技術の開発を進めていた。これまでは脈拍数の推定から体調異常を検知し、補助的に姿勢崩れを検知する技術はあったが、ドライバーが運転姿勢を保ったまま意識を失うケースも多く、そういった状況の検知が難しいことが課題となっていた。
このほど開発した技術は、三大要因となる疾患で生じる脈拍間隔の変化や血圧の変化などの生体情報を独自のAIで推定することで、それらの変化だけをもとに体調異常を検知できる。
今後は大学病院との連携で患者データを集め、そのデータを用いた検証、実車走行を行い、2025年以降の製品化を目指すとしている。
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