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山九決算、増収増益で着地も物流事業は減益

2023年5月10日 (水)

財務・人事山九が10日発表した2023年3月期連結決算は、売上高が前期比4.6%増の5792億2600万円、営業利益が同10.7%増の381億6900万円、最終利益が10.3%増の249億5900万円と増収増益だったが、主力の物流事業では減益となった。

主力の物流事業全体の売上高は5.3%増の3020億6700万円で同期売上全体の5割以上を占めたが、営業利益は10.2%減の98億7700万円と減益だった。港湾国際事業は国内の海上コンテナの取扱が増加。航空貨物取扱は減少したものの、国内外で海上貨物の輸出入取扱が好調だった。3PL一般事業では、中国や東南アジアで自動車部品、消費財などの取扱が堅調に推移したが、国内では取扱が減少した。構内では国内で単価改定が進む一方、作業量は減少。海外では作業量は増加したが、装置の不具合や先行投資、設備修繕費などがかさんだ。

同期売上全体の43.6%を占める機工事業全体の売上高は4%増の2524億8800万円、営業利益は17.7%増の260億7500万円と増収増益だった。鉄鋼・化学関連設備の改修や撤去、建設に伴う工事に加え、メンテナンスで国内SDM(大型定期修理工事)の工事が増加した。

24年3月期は資源価格の高騰やインフレの加速、地政学リスクなどに伴う経済減速懸念などを踏まえ、通期業績は売上高が1.9%減の5680億円、営業利益が3.1%減の370億円、最終利益が1.8%減の245億円と減収減益を予想した。

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LOGISTICS TODAY編集部
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