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三菱ふそう、スーパーグレートなど8万台をリコール

2023年5月11日 (木)

行政・団体三菱ふそうトラック・バスは11日、大型トラック「スーパーグレート」、中型トラック「ファイター」、大型路線バス「エアロスター」のリコールを国土交通省に届け出た。

不具合の部分は電気装置(CGW)と制動装置(駐車ブレーキ解除用スパナ)。対象は、電気装置が2017年3月24日から22年9月5日までに製造された「スーパーグレード」の3万9106台。制動装置は、17年3月24日から2022年9月5日までに製造された「スーパーグレード」「ファイター」「エアロスター」の4万1093台になる。不具合件数は電気装置が41件、制動装置は0件。事故は共にない。

電気装置は、車室内の空調用ブロワ後方に装着されているCGW(信号のやり取りを行うECU)の搭載位置が不適切なため、ブロワケース内部に取り込んだ外気に含まれる水分がケース合わせ部からにじみ出し、CGWのコネクタ端子に滴下すると、当該端子とCGWの内部基盤に腐食や損傷が生じるものがある。そのため、走行中のエンジン停止、エンジン再始動不能、PTO作動不能、コンビネーションスイッチの不作動などの不具合が発生するおそれがある。

一方、制動装置は、車載工具の構成が不適切なため、駐車ブレーキ故障時解除用の工具(スパナ)が搭載されていない。そのため、故障で駐車ブレーキが解除できない場合や意図せず駐車ブレーキが作動した場合に、車載工具で駐車ブレーキを解除することができない。

三菱ふそうトラック・バスでは、電気装置の不具合に対する改善措置として、全車両でCGWの搭載位置を変更するとともに、防水シートを追加する。また、CGWユニットに接続するハーネスのコネクタ端子に腐食が認められた場合は、全ての端子を補修し、新品のCGWユニットとコネクタに交換する。制動装置の改善措置では、全車両の車載工具に駐車ブレーキ解除用スパナを追加する。

■改善箇所説明図(CGW)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001609229.pdf

■改善箇所説明図(駐車ブレーキ解除用スパナ)
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001609226.pdf

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LOGISTICS TODAY編集部
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