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不要鉄鋼在庫解消へ、サービスサイト「tenteco」

2023年5月15日 (月)

荷主藤田金属(新潟市中央区)は15日、デジタルパートナー事業を展開するフラー(同)と共に開発した鋼材の不要在庫を解消するためのBtoBマッチングサービス「tenteco」(テンテコ)のプロトタイプ版を公開した。

(出所:フラー)

同社はことし1月にテンテコ(新潟市中央区)を100%子会社として設立し、このほど同サービスの運営を開始する。tentecoは、当面の販売見込みが立たず他社の倉庫に眠っている鋼材を、オンラインサイトで購入できるマッチングサービス。通常の商取引では自力で探せない商品をサイト上で探すことが可能となり、不要在庫の削減によって売り手・買い手の双方に大きなメリットを生むとしている。

▲サービスのイメージ(出所:フラー)

まずは、藤田金属が保有する薄板品種の不要在庫を燕三条エリアの同業者へ販売する形で試験運用をスタート。今後の開発状況にあわせて段階的に販売エリアを広げていき、来年1月からの本格運用では、すべての登録者が出品と購入が可能な状態を目指す。

鉄鋼流通業界では、鋼材の不要在庫(当面の販売予定がない、もしくは回転率の悪化している在庫)への対応方法が業界全体にとって長年の懸案となっている。需給環境の変化や品質仕様の微細な差異、工場加工要因などさまざまな要因で発生する不要在庫が、在庫回転率の悪化によるキャッシュフローの低下、工場内物流の効率低下などの悪循環を招くため、その解決策が模索されている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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