アマゾン、尼崎FCに災害時支援物資の保管庫開設

国内アマゾンジャパン（東京都目黒区）は23日、尼崎フルフィルメントセンター（FC、兵庫県尼崎市）に自然災害で被災した人々に迅速かつ効率的に支援物資を届けるための保管拠点「ディザスター・レリーフ・ハブ」を開設すると発表した。災害の被害規模が大きく支援が必要と判断してから72時間以内に被災地に配送する。

▲尼崎フルフィルメントセンター（出所：アマゾンジャパン）

この人道支援プロジェクトは、災害支援を専門とする公益社団法人Civic Force（シビックフォース）、NPO（非営利団体）法人ピースウィンズ・ジャパン、尼崎市役所などと連携して行う。尼崎FC内の同ハブには、アマゾンのパートナーであるNPO団体の活動実績データに基づき、避難民に最も必要とされる物資50種類が計1万5000点保管されている。アマゾンと同NPOの間で事前に基準として定めた災害被害規模を上回った場合、被災地に向けて支援物資を速やかに配送する。

アマゾンジャパンのオペレーションズバイスプレジデント・島谷恒平氏は「災害の際には、社会における強固なパートナーシップが支援に大きな違いをもたらす。社会貢献にリソースを提供することは、アマゾンにとって重要な使命」と述べ、来るべき大規模災害の備えとして、同社のネットワークを活用した共同支援体制の構築が必要だと説いた。今夏には相模原フルフィルメントセンター（相模原市中央区）にもハブを開設予定で、順次社会的ニーズに応じて拡大する計画だ。

ディザスター・レリーフ・ハブはアマゾンが確立した国際的な災害支援プログラムで、同社のグローバルネットワークを活用して迅速かつ効率的な支援を提供する。最近ではトルコ・シリア大地震や豪州の森林火災など、自然災害で影響を受けた世界の地域などに向けて支援を行っており、これまで95件、2000万以上の救援物資を発送したという。

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LOGISTICS TODAY編集部
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