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コネクテッドの「課題抽出力と提案力」が現場改善の第一歩

抽出した潜在的な問題に応じたWMSの提案

2023年5月29日 (月)

話題突然ですが、あなたの会社の倉庫における現場業務はスムーズに回っていますか?特にトラブルが起きてはいないかもしれませんが、もっと少ない人数で業務を効率化できれば、さらに収益を高められるかもしれません――。少子高齢化や就業トレンドの多様化で増加する業務量に対応できず、現場業務の効率化策に頭を抱える事業者も少なくないだろう。とりわけ労働集約型の現場が数多く残る物流倉庫は、こうした傾向の顕著な業界の代表格であろう。

業務の最適化に向けた問題を具体的に抽出できていれば対処策を講じることもできる。ところが、そもそもどこに問題の真因があるのか、さらには問題自体が発生しているか否かさえ把握できていないケースも、少なからず存在するのが実情なのだ。

そこに、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)を取り巻く対応の難しさがある。こうした中小事業者を中心とした倉庫業界の実情に対して、独自のアプローチで問題解決策を提示するITシステム開発企業がある。WMS(倉庫管理システム)パッケージソフトウェア「Connected Linc」(コネクテッド・リンク)を展開するコネクテッド(神戸市中央区)だ。

▲Connected Lincの機能一覧

潜在的な問題の抽出が現場改善の第一歩

「『WMSの販売ありき』のビジネスをしないこと。それがコネクテッドの考え方です」。秋山紘毅社長は倉庫事業者や荷主といった顧客対応の第一歩として、「現場における問題の正確な把握」が重要であると指摘する。

▲コネクテッド社長の秋山紘毅氏

在庫の数が合っていない、商品の保管場所が分からない、担当者が休みで業務が進まない――。物流倉庫の現場では人手不足への対応や就労環境の改善といった多くの問題が発生している。そこで大切なのが、実際に現場へ足を運んで問題点を抽出することだという。

「こうした問題点は、必ずしも顕在化しているとは限りません。目に見えている問題であっても、真因を探ると潜在的に根付いている原因に直面することもあるからです」(秋山氏)。スムーズでミスなく業務が進んでいると感じる倉庫現場であっても、動きをよく見てみると、旧態依然としたアナログ手法の仕事に多くの人数を割いていることもある。こうした場合には、WMSを提案することで、結果として現場だけでなく経営者でさえ気付いていなかった問題までも解決に導くことができるのだ。

WMS提供の可否も含めた「提案力」が顧客の問題解決に直結する

こうしたアプローチの究極の目的、それは「現場を今よりもよい状態に改善していく」(秋山氏)ことにある。クラウドもしくはパッケージ版でWMSを提供するコネクテッドだが、顧客の抱える問題の内容や改善の方向性などに応じて柔軟にカスタマイズを施すことも少なくない。

しかし、コネクテッドによる倉庫現場の問題解決策の道筋は、WMSの提供だけではない。「問題解決に向けた方策をお客様と一緒に考える、いわばこうした課題の抽出に取り組むことにより、『真』の改善につながると考えているのです」(秋山氏)

課題抽出の結果、WMS以外でも効率化の図れる業務があれば、必ずしもWMSを導入する必要はない。例えばWMSと連携する上位システムで、人材のリソースが割かれている事によりコア業務へ支障がある場合にはRPAの導入なども支援し、倉庫業務を起点とした業務一連の流れを改善していく。もちろんWMSの活用が最適解であるならば、パッケージをまずはそのまま導入してから必要に応じてカスタマイズを加える、などの提案も可能になるのだ。

「コネクテッド・リンクの強みは、ハンディでも活用できるシステム機能面での利便性や精度ももちろんですが、改善提案力とともに導入後のサポート力にあると考えています。お客様の現場をよい状態に保つためには、こうした継続的な支援が欠かせないからです」(秋山氏)

WMSベンダーの「本分」、それは顧客と一緒に改善策を考えること

WMSはあくまで、倉庫現場の効率的な運営を促すことで問題解決につなげるアプローチの一つに過ぎない。WMSを提供する側が忘れてはならないのは、顧客である倉庫事業者の現場が抱える問題の「本質」を浮かび上がらせてその解決法をともに導くことの大切さだ。

▲WMSベンダーの「本分」を理解しているコネクテッドのサービスだからこそ、このような効果が期待できる

こうしたWMSベンダーの「本分」を理解しているコネクテッドは、5年後の将来像について「蓄積してきたノウハウを製品開発に生かし、コンサルティングを軸とした現場改善のトータルサポート企業」とする構想を掲げている。もちろん、そのころにはWMSそのものに求められるテーマも激変しているだろう。