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C&R、大型ドローンの山間工事資材運送で成果

2023年5月30日 (火)

環境・CSR人材紹介・派遣業を展開するクリーク・アンド・リバー(C&R、東京都港区)は29日、三井金属資源開発(東京都品川区)が群馬県の山間部で行った地熱調査における取水設備設置に協力し、最大積載量55キログラムの大型ドローンにより、7.1トン分の資材運搬を実施したことを公表した。

大型ドローンによる資材運搬作業は4月上旬に実施され、50キログラム弱の資材を含む取水設備(ポリエチレン管、水中ポンプ、エフレックス管、分電盤、単管パイプなど)、総重量7.1トンを、標高1400メートルの山中で、距離220~830メートルを195フライトして、3日と半日で完了した。作業体制は、ドローンパイロット2人と補助1人、監視1人。

▲ドローン運搬(クリックして拡大、出所:クリーク・アンド・リバー)

当初、100人を超す人員、もしくはヘリコプターやモノレールでの作業計画も検討されていたが、ヘリコプター輸送は高額な上、作業場所近くにピンポイントで荷物を下ろすことが出来ず、樹木伐採も広範囲で自然環境に対する懸念があり、モノレール輸送では事前の環境調査や造成工事に時間がかかって全体スケジュールにも影響が出てしまうことから、安全と環境に配慮しつつ工期とコストの削減が見込めるドローンを使った運搬が選ばれた。その結果、人力やヘリコプターなどを使った運搬と比べて、大幅に工期とコストを削減しただけでなく、作業員の負担やつまづき事故の危険性を軽減し、安全性向上に貢献できたとしている。

C&Rでは、現在、山間部での送電線・基地局・ダム・法面工事など、車両では入れず作業員が荷物を担いで運ぶことも難しい現場において、運搬用ドローンの導入が急速に進んでいる状況から、2018年よりドローン事業をスタートし、早くから大型ドローンでの重量物運搬実績を重ねてきた。今後も業務分野や地域に合わせ、ドローンメーカーや操縦士とのネットワークを活かした運搬や点検・調査、空撮、ショーなどのプロデュースを通じて、産業の発展に貢献するとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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