
▲イメージ(出所:JSAE)
イベント自動車技術会(JSAE)は5日、自動運転のAI(人工知能)技術の競技大会「自動運転チャレンジ2023(インテグレーション)」を開催すると発表した。今回のインテグレーション大会は、「工場内自動搬送」をテーマに実際の自動運転の開発現場で発生した課題を解決する競技で開催する。自動運転の社会実装での課題解決を通じ、AIを開発する人材に自動運転を体感してもらうことで、自動車分野の技術者育成、発掘機会を作り出すことを目的にする。
競技では、参加者がオープンソースソフトを使った自動運転システム「Autoware.Universe」をベースに、自動運転ソフトを開発。テーマに基づいた3つの課題をクリアしながら、短い時間でコースを完走させる。
予選では、デジタルツインの自動運転シミュレーター「AWSIM」上で自動運転車を走行。本選では、実際の車両で取得したデータを基に、車両のチューニングと開発を行った後、予選と同様のコースでタイムを競う。決勝大会の1位~3位までのチームには賞金が授与される。金額は1位が50万円、2位は25万円3位で10万円。
参加費は無料。参加はチーム単位(最大3名、1人も可)になる。6月5日からオフィシャルサイトで参加者のエントリーを開始。7月3日~8月31日で予選競技を開催する。その後、9月中旬頃に決勝競技進出者を発表。11月12日に決勝大会を開催する。
JSAEでは、今年度から新しい試みとして、主に学生を対象にディープラーニング(深層学習)を利用したミニ競技大会「自動運転AIチャレンジ2023For Rookie」も開催する。大会は自動運転初学者でも、データ収集から学習、モデル改善、課題提出までのフローを学びながら行えるシミュレーターを使った競技を、GPU付き演習環境をクラウド上に用意した上で、公平な条件の下で実施する。
また、参加のハードルを下げるために、シミュレーターの起動方法から実際の使用方法、学習用データ収集方針まで取り組めるように学習教材をオンライン上に用意する。ニューラルネットワークを使ったモデル構築やデータの強化方法など、演習に取り組むための事前知識もオンライン教材やチュートリアルで提供する。優秀者の中で上位1~2名程度は、インテグレーション大会の決勝に進出もできる。
参加費は学生が先着200人まで無料。200人を超えた場合は、1人2万円の参加料で参加が可能、社会人は2万円、参加は個人単位になる。6月5日からオフィシャルサイト上で参加者エントリーを開始。7月21日~8月21日で大会を開催し、8月末頃に上位者を発表する。
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