日本郵船、GHG削減技術VCR機構を船舶に搭載

▲VCR機構を搭載した舶用エンジン（出所：日本郵船）

ロジスティクス日本郵船は22日、大島造船所（長崎市西海市）で建造するLNG（液化天然ガス）を主燃料とする大型石炭船2隻に、温室効果ガス（GHG）削減技術可変圧縮比機構（VCR機構）を搭載すると発表した。同社によると、VCR機構の搭載は従来主流であった重油を主燃料とする船舶を含めて世界初という。2隻はともに2025年中に竣工予定。

VCR機構は、エンジン燃焼室内空気の圧縮比率をエンジン出力やLNG燃料の性状に応じて最適圧縮比に調整することにより、LNGガスモード運航では3％、ディーゼルモード運航では6％の燃費を改善することができるとしている。今後、脱炭素燃料を導入する際のエンジン効率改善や既存船のGHG削減においても、VCR機構は重要な役割を担う事が期待されている。

VCR機構は、三井E&S DU（兵庫県相生市）の大型舶用低速エンジンの技術と経験に基づいて開発され、要素試験を積み重ね、スイスのエンジンライセンサである「ウィンターツール ガス&ディーゼル社」と共に商用化された技術。

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LOGISTICS TODAY編集部
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