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IHI、日本郵船のLNGタグボート向けエンジンを受注

2014年6月16日 (月)

荷主IHIは16日、子会社の新潟原動機(東京都千代田区)が日本郵船の建造する「重油と液化天然ガス(LNG)を燃料として使用可能なLNG燃料タグボート」の主機関として新開発のデュアルフューエルエンジン「6L28AHX-DF」初号機を京浜ドックから受注したと発表した。このタグボートはLNG運搬船を除く国内初のLNG燃料船で、国内初の船舶用ガスエンジンの受注となる。

「28AHX-DF」はディーゼル運転とガス運転の切り替えが可能なデュアルフューエルエンジンで国際海事機関(IMO)の定める環境規制「NOX3次規制」をガス運転でクリアする舶用中速エンジンとして開発された。

NOX排出量は現行のIMONOX2次規制に対応した同社製ディーゼルエンジンに比べて75%低減し、環境への負荷を大きく減らすことができる。

また、ガス運転時の課題であった負荷追随性でも、ディーゼルエンジンと遜色ない性能を実現。これまで4000台を超える納入実績のある全旋回型プロペラ(Zペラ)と組み合わせたZペラ推進システムの主機関として、主にタグボートやオフショア支援船に適用できる環境対応商品のラインナップを拡充した。