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日本郵船、石狩湾新港洋上風力向けCTVが運航開始

2023年7月5日 (水)

ロジスティクス日本郵船は5日、グループで保有する初の洋上風力向け作業員輸送船(CTV)「RERA AS」を、石狩湾新港で洋上風力発電設備の建設や運転、保守を行う風力タービンメーカーのシーメンスガメサに定期傭船契約に基づいて石狩湾新港で引き渡したと発表した。

「RERA AS」は、日本海事協会(ClassNK)から、国際基準の船舶安全管理システムの構築を示す「ISMコード」の認証とともに、作業員の安全な輸送に必要な設備やマニュアルの完備を認めるノーテーション(注2)「WFSV-CTV」を国内のCTVで初めて取得した。

▲石狩湾新港に入港する「RERA AS」(出所:日本郵船)

CTVは、4月にシンガポールで竣工し、グループの京浜ドックの追浜工場を拠点に、フェンダーや無線機器など設備換装や検査を経て日本籍船に変更。また、提携する欧州で最大手のスウェーデンのCTV運航船社、ノーザン・オフショア・グループNOG)の子会社、ノーザン・オフショア・サービス(NOS)から技術・営業面でサポートを受けた。さらに、6月からはNOSが派遣した船長が指導し、北海道内で操船・座学などの教育訓練を重ねた。

日本郵船では、グループの北洋海運がシーメンスガメサとの契約に沿って、「RERA AS」の船舶管理と運航を行う。また、保守作業の作業員輸送を7月中に開始する。今後は、CTV事業を足掛かりとして、今後拡大が見込まれる日本の洋上風力発電事業で、さらなる展開を目指すとしている。

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LOGISTICS TODAY編集部
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