郵船Gで国内初、石狩湾新港の洋上風力発電にCTV

▲石狩湾新港の事業に従事するCTVのイメージ（出所：日本郵船）

ロジスティクス日本郵船は16日、世界的な風力タービンメーカーのSiemens Gamesa Renewable Energy（シーメンスガメサ、スペイン）と洋上風力発電設備向け作業員輸送船（CTV）1隻に関する定期用船契約を締結したと発表した。日本郵船グループで北海道に拠点を置く北洋海運（北海道苫小牧市）が船舶管理を行い、ことし12月に商用運転の開始が予定されている石狩湾新港の洋上風力発電施設への作業員輸送に従事する。

発表によると、契約締結は15日付。日本郵船グループとして国内初のCTV運航となる。全長は27.1メートル、幅9.0メートル。定員は12人。

同風力発電事業は、発電事業を営むグリーンパワーインベストメント（東京都港区）の特定目的会社が開発を進めている。500ヘクタールの海域にシーメンスガメサ製の洋上風車14基を建設し、運転・保守する計画だ。今回のCTVは洋上風力発電設備の運転が始まった後、保守作業のため洋上の作業現場設備と陸上拠点の間を移動する作業員を運ぶ役割を果たす。

日本におけるCTV市場は、洋上風力発電設備の建設開始が本格化する2026年ごろから20年間で100隻を超える規模になると予想されている。日本郵船としては、今回のCTV契約をきっかけに成長が見込まれる同事業への展開を目指す。

CTVは長さ20〜40メートル程度のアルミ製双胴船で、洋上風力発電設備の建設や発電開始後のメンテナンス用に作業員を輸送する。高速航行時に安定性が高く、安全に洋上施設に乗降するための機器を搭載しているのが特徴。

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LOGISTICS TODAY編集部
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