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【4-9月期】川崎近海、近海・内航部門が明暗

2012年10月31日 (水)

財務・人事2013年3月期第2四半期連結決算(単位:百万円)

 2013年3月期2Q2012年3月期2Q増減率
売上高21,36121,1411.0%
営業利益95371134.1%
経常利益85260141.8%
当期純利益78444775.2%

■近海部門、営業損失4.8億円に拡大
近海部門は、バルク輸送が震災以降、原発停止の影響で石炭の輸送量が堅調に推移。木材輸送は震災後の復興需要で合板の輸送量が増加したものの、国内景気の低迷で製紙メーカー向けチップの引き取り量が大幅に減少した。

鋼材輸送はタイ向け自動車用鋼板の輸送量が回復基調にあるものの、鋼材全体としては前年同期に比べて減少した。

これらにより、同部門の売上高は76億2400万円で6%の減収となった。営業損失は前年同期の2600万円に対し、4億7700万円に拡大した。

■内航部門、定期船輸送が好調、営業利益2倍増
内航部門は、石灰石、石炭専用船はほぼ安定した輸送量を確保したものの、小型貨物船が荷動きの低迷から稼働が上がらず、輸送量が伸び悩んだ。

定期船輸送は、苫小牧-常陸那珂航路で船腹入替え効果により、前年を上回る輸送量を達成。釧路-日立航路も一般雑貨の輸送量が増加した。

八戸-苫小牧のフェリー輸送は、4月に就航した最新鋭船「シルバープリンセス」の輸送力増強とダイヤ改定の効果によりトラック、乗用車、旅客とも輸送量が増加した。

これらにより、同部門の売上高は136億9800万円と5.4%の増収を確保した。営業利益は14億2000万円で98.7%の大幅な増益となった。