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宅配に欠かせない路肩へ寄せる技/ドライバー日誌第18回

2023年7月11日 (火)

話題遅れを取ってしまった狭い道路での配送。宅配ドライバーとして反省すべきなのは、「軽バンの駐車位置」「置き配時の作業効率の向上」の2点にあると考えた。後者については、ビニール袋による箱の包装など決められた作業をいかに迅速に進めるかが勝負だから、これは経験値を高めて精度を高めるしかない。問題は前者のほうだ。

(イメージ)

宅配という仕事に携わったことがあれば、必ず頭を悩ませるテーマなのが、車の駐車位置だ。本来は訪問宅の前に駐車したいところだが、必ずしもそうはいかないのが現実だ。今回のような狭い道路だけではなく、広い道路であっても交通量の非常に多い場所や交差点の近くさらには学校や保育所などの付近での駐車は、できれば避けたいところだ。

とはいえ、保育園の隣にある住宅へ荷物を届けることも当然ながらありうる。むしろ、駐車スペースがふんだんに整った場所の方が圧倒的に少ないのが、国内の道路事情というものだろう。

▲路肩にいかに車を寄せられるか。これが狭い道路での効率的な配送の条件になる

それでは、駐車しにくい場所での宅配時に必要な考え方とは。私はわずかなドライバー経験から、「できる限り道路脇に車を寄せる技術の向上」「少し離れた場所で駐車して、そのハンディを『足』で補う」の2種類の方法を編み出した。

まずは車を寄せる技術。ドライバーを始める前は、自家用車のミニバンを頻繁に運転していた。そのためか、側方感覚がどうしてもミニバンの仕様になっており、軽バンでは路肩に寄せきれなかった。しかし、狭い道路での宅配業務を重ねるうちに、左側のサイドミラーなどをうまく活用しながら路肩に近づけることができるようになった。軽バンは両側にスライドドアがあり、荷物の出し入れが非常にしやすい構造になっている。それの威力が最大化されるのは、こうした限られたスペースでの荷扱いの場面だ。(つづく)

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