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三井E&S、アンモニア燃料船のゼロエミ研究加速

2023年7月13日 (木)

ロジスティクス三井E&Sは13日、同社による「船舶におけるアンモニア燃料の用途拡大に関する研究」が、国土交通省が公募した「令和5年度交通運輸技術開発推進制度」の新規研究課題に採択されたと発表した。同制度は、安全安心で快適な交通社会の実現や環境負荷軽減等に資するイノベーティブな技術を発掘から社会実装まで支援する競争的資金制度である。

採択された研究は、国際海事機関が掲げる、船舶からの温室効果ガス(GHG)排出の2050年までの実質ゼロ化達成に向け、代替燃料として注目されるアンモニアを用いてゼロエミッション船舶の早期開発・社会実装を目指すもの。同社が有する舶用エンジン向けアンモニア供給システムの技術を活かし、船内発電装置(補機)での利用を目的として、アンモニアから水素を取り出す技術の開発を行う。
補機はその構成上、舶用推進エンジンと同じアンモニアのみで燃焼・発電を行うには技術的課題が多く、一部または全部を水素として取り出し利用することで、船舶用燃料としてのアンモニアの有効利用を早期に実現する有効な手段となる。

(出所:三井E&S)

同社は昨年より、燃料電池向けの改質器を対象としてアンモニアから水素を取り出す技術の開発に取り組んでおり、今回の取り組みではさらに補機の発電用エンジンまで対象を広げる。

また同社は、既にアンモニアを燃料とする舶用推進システムの開発も進めており、アンモニアを同推進システムだけでなく船内発電装置に使用できる環境を整えることで、船舶からのGHG排出の実質ゼロ化に貢献していくことを目指す。

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LOGISTICS TODAY編集部
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